崇仁の再開発が他の都市都市更新プロジェクトと決定的に異なる点は、その理念の深さにある。一貫してその根底に流れているのは、地域再生・人権環境保全という強い意志だ。
不当な差別や劣悪な居住環境と向き合ってきた歴史を持つこの地において、まちづくりは単なる景観の美化ではない。居住者の尊厳を守り、真の生活環境改善を達成するための権利運動でもあった。文化施設の導入も、こうした歴史的脈絡と人権への深い配慮を抜きにしては語れない。歴史の陰影を隠蔽するのではなく、差異を包摂する豊かな社会のシンボルとして未来へ受け継ぐ姿勢が、協議会の活動方針には色濃く反映されている。