フリーランスとして始動してから15年が経過した。かつてのアナウンサー像は「地上波テレビの画面に映る存在」だったが、現在の彼女の活躍は音声メディア、WEBドキュメンタリー、大型シンポジウムのモデレーターなど、多岐にわたる。
特に注視すべきは、長尺の音声コンテンツや専門的なポッドキャストでの語り口だ。視覚情報が削ぎ落とされた音声だけの世界では、滑舌の良さだけでなく、発声のトーンや言葉の「行間」が可視化される。長年培われた彼女のナレーション能力は、通勤中や家事の合間に静かに耳を傾けるリスナーから絶大な支持を集めている。メディアの境界線が消失した現代だからこそ、本物のスキルを持つ話し手がプラットフォームを選ばずに生き残る好例だろう。