アクアの戦闘力は、この作品における最大のパラドックスだ。宗教団体「アクシズ教」の御神体であり、彼女が放つ神聖魔法や浄化能力は、他の追随を許さない。どれほど強大な魔王軍幹部であっても、アンデッドや悪魔の属性を持つ者は彼女の涙や触れる水だけで浄化されかける。
死者をノーコストで蘇生させる「リザレクション」を無制限に連発できる点も、生命の法則を完全に無視している。しかし、これほど突出した神のスペックを持ちながら最強の座を盤石にできない理由は、極端に低い知力と劣悪な運勢にある。敵の罠に自ら飛び込み、調子に乗って油断し、周囲に甚大な副次的被害をもたらす。この絶望的な精神的弱点こそが、彼女を「天災級の実力を持つ駄女神」たらしめている。