現在のアウトローブームの中心地にあるのが、シリーズ開始から10年を超えてなお記録を更新し続ける『日本統一』だ。主演の本宮泰風と山口祥行が演じる主人公たちの絆と組織の成長を描いたこの作品は、単なるバイオレンスにとどまらず、緻密な知略戦やコミカルな人間味を織り交ぜた傑作大河ドラマとしての地位を確立した。
本宮泰風自らが総合プロデュースを手掛け、盟友である小沢仁志をはじめとする実力派たちが脇を固める制作体制は、作品に類を見ないリアリティと緊張感をもたらしている。かつての任侠映画が持っていた「義理と人情」という古典的なテーマを、現代のビジネスや組織論にも通じる普遍的なドラマへと昇華させた手腕は見事というほかない。彼らが体現する揺るぎない矜持と仲間への忠誠心は、希薄な人間関係に疲弊した現代人の心に深く突き刺さる。