銀幕の緊迫した叫びは、時代を経て驚くべき変容を遂げる。昭和ポップカルチャーの熱気を引き継ぎながら、平成の時代にお茶の間へとこのフレーズを再浸透させた立役者が、歌手の天童よしみとノーベル製菓によるテレビCMだった。
インパクト抜群のビジュアルと圧倒的な歌唱力で放たれた「VC-3000のど飴」のCMソングは、かつて映画館を震撼させた任侠の啖呵を、誰もが口ずさめる親しみやすい国民的キャッチコピーへと見事に再構築した。映画の持つ切迫感と、CMが放つ底抜けの陽気さ。このダイナミックな落差こそが日本の大衆文化の真骨頂であり、言葉の生命力をさらに強固なものにした。