なぜこれほどまでに多くの車がこの場所に引き寄せられるのだろうか。根底にあるのは、日本固有の「JDM(Japan Domestic Market)」カルチャーへの強い憧れだ。1990年代から2000年代にかけて日本の自動車産業が生み出したスカイラインGT-R、RX-7、スープラといったスポーツカーは、卓越した耐久性とチューニングの自由度を備え、世界中の走り屋たちを魅了した。
ドリフト走行のパイオニアとして知られる「ドリキン」こと土屋圭市氏らの活躍や、日本の走り屋カルチャーが海外メディアに紹介されたことで、日本のカスタムカー文化は単なる趣味の領域を超えて伝説的なステータスを獲得した。その実車が集う物理的な空間として、アクセスが容易で広い駐車場を持つ大黒エリアが自然発生的に選ばれ、独自のコミュニティ形成へと発展していった経緯がある。