『School Days』の最終回を語るうえで外せないのが、ネット流行語にもなった「Nice boat.(ナイスボート)」事件です。
2007年9月18日、テレビ神奈川(tvk)で最終話が放送される予定だった当日、京都府で女子高生が父親を斧で殺害する事件が発生しました。アニメ最終話の「未成年による刃物を用いた過激な暴力描写」が社会的影響を考慮して不適切と判断され、放送直前に急遽放送休止が決定したのです。
地上波の画面に代替映像として流されたのは、美しいヨーロッパの風景とノルウェーのフェリー(実在の客船)が航行する環境映像でした。深夜に固唾を呑んで待機していた視聴者の間から、4chan等の海外画像掲示板にそのキャプチャ画像が投稿され、外国人のユーザーが「Nice boat.」と書き込んだことを契機に世界的なミームへと発展しました。
この放送事故レベルの出来事は作品の知名度を爆発的に高め、規制解除後に放送された修正版・完全版の評価も含めて、作品を伝説へと押し上げる決定打となったのです。