現在の山暮らしに至る導線を理解する上で、2020年1月に発覚した私生活のスキャンダルを避けて通ることはできません。当時、映画『寝ても覚めても』で共演した女優・唐田えりか氏との約3年間に及ぶ不倫関係が週刊文春によってスクープされ、世間から猛烈なバッシングを浴びました。
当時、妻であった女優・杏氏との間には3人の子どもがおり、妊娠・育児期間と重なっていた事実は、道徳的な観念を重んじる日本の芸能界において致命傷となりました。杏氏との離婚理由は「配偶者としての信頼の失墜」であり、同年8月に正式な協議離婚が成立。東出氏は複数のCM契約を解除され、総額数億円に上ると目された違約金トラブルの渦中に置かれました。
さらに2022年2月には、長年所属していた芸能事務所ユマニテとの専属契約が解消されます。事務所側が「これ以上のマネジメントは困難」と異例の声明を出した背景には、撮影先への知人女性の宿泊同伴など、危機管理意識の欠如と見なされた行動の積み重ねがありました。こうして彼は、名声、家族、大手事務所の後ろ盾という、従来のスター俳優が享受していたすべてのインフラを失うこととなったのです。