南インドカレーの沼に落ちる理由とは?北との違いと名店・食べ方完全解剖

南インドカレーの沼に落ちる理由とは?北との違いと名店・食べ方完全解剖

南インドカレーの沼に落ちる理由とは?北との違いと名店・食べ方完全解剖に関する知りたいポイントを徹底的にまとめました。今すぐチェックことができます。

専門店の味に魅了されたなら、自宅のキッチンでその香りを再現してみるのも一興です。南インド料理の調理工程は、フレンチや和食の煮込みに比べて驚くほどスピーディー。ポイントとなるのは、スパイスの投入順序(テンパリング)とフレッシュなハーブの確保です。

家庭で揃えたい必須スパイスは、ブラウンマスタードシード、カレーリーフ(可能であれば冷凍や乾燥ではなく生の生葉)、ホールチリ(赤唐辛子)、ヒング(アサフェティダ=ごく少量でネギ類のような深いコクを出す樹脂粉末)、そしてタマリンドペーストです。

家庭で最も再現性が高く、日常の常備菜にもなる「基本のトマト・ラッサム」の構成比率は以下の通りです。

  1. 鍋に水400ml、ざく切りトマト1個、すりおろしニンニク1片、タマリンドペースト小さじ1、ターメリック小さじ1/4、塩小さじ1を入れ、中火でトマトが崩れるまで約5分煮出す。
  2. 粗挽きの黒胡椒小さじ1とクミンパウダー小さじ1/2を加え、さらに2分ほど弱火で煮る。
  3. 小さなフライパンに油大さじ1を熱し、マスタードシード小さじ1/2を投入。パチパチと弾け始めたら弱火にし、赤唐辛子1本、ヒングひとつまみ、生のカレーリーフ10枚を一気に入れて油に香りを移す(テンパリング)。
  4. パチパチという音が静まった瞬間、油ごと煮立ったスープ鍋へ一気に注ぎ入れ、素早く蓋をして香りを閉じ込める。最後に刻んだパクチーを散らせば完成。

そして、このスープを受け止める主食として欠かせないのが、香り米の最高峰「バスマティライス」です。日本米の炊飯器で普通に炊くとべたつきやすいため、本場式の「湯切り法(茹でこぼし法)」を強く推奨します。

米を優しく研いだ後、たっぷりの水に30分浸水させます。大鍋に米の5倍以上の湯を沸かし、塩をひとつまみ投入。沸騰した湯に浸水させた米を入れ、強めの中火で踊らせながら7〜8分間茹でます。米粒を取り出し、芯がわずかに残るアルデンテの状態でザルに一気に開けて湯を切ります。鍋に米を戻し、極弱火で1分ほど余分な水分を飛ばして蓋をし、火を止めて5分蒸らす。このひと手間で、羽のように軽やかでパラパラとした、ルーを吸い込む極上のバスマティライスが炊き上がります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。