グリルとオーブンの違いとは?美味しく焼ける使い分けと電気代を徹底検証

グリルとオーブンの違いとは?美味しく焼ける使い分けと電気代を徹底検証

グリルとオーブンの違いとは?美味しく焼ける使い分けと電気代を徹底検証に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

食材ごとにどちらの機能を選ぶべきか、代表的なメニューを挙げて現場目線で紐解きます。

グラタンはグリルとオーブンのどっちを使うべきか?

結論から言えば、「中のホワイトソースが温かい状態ならグリル、冷たい状態ならオーブン」が正解です。フライパンで具材を炒めて熱々のホワイトソースを耐熱皿に盛り、上からチーズを乗せた状態であれば、必要なのはチーズを香ばしく溶かして焦げ目をつける作業だけです。この場合は、予熱なしで上から一気に放射熱を浴びせられるグリル(約8〜10分)が最も美味しく、時短にもつながります。一方、作り置きで冷蔵庫から出した直後の冷え切ったグラタンは、グリルで焼くと表面だけが真っ黒に焦げて中心が生温かいままになりがちです。中心まで熱を行き渡らせるために、オーブン(200℃〜220℃で約15〜20分)を選択するのが定石です。

ローストビーフにおけるオーブンとグリルの決定的な違い

牛モモ肉などの大きな塊肉を調理するローストビーフは、オーブン調理が圧倒的に有利です。グリルの強い直火を当ててしまうと、外側数ミリだけが急速に硬化し、内部へ熱が届く前に外側が炭化してしまいます。肉のタンパク質が凝固し始める60℃〜65℃の温度帯を維持しながら、対流熱でじっくり加熱してロゼ色に仕上げるには、温度を1℃単位・10℃単位で緻密にコントロールできるオーブンの環境が欠かせません。ただし、仕上げに表面だけフライパンやグリルで1〜2分強火で炙り、香ばしさを加えるハイブリッド手法はプロの現場でも多用されます。

焼き魚のふっくら感とパリッと感を引き出すアプローチ

サンマやサバ、サケの切り身などを焼く際、皮目をパリッと香ばしく焼きつつ余分な脂を落としたいならグリルの一択です。下へ脂を落としながら短時間で高温加熱するため、魚特有の生臭さが脂と一緒に抜け落ち、皮が縮んで香ばしさが凝固します。一方で、オーブンで焼き魚を作ると脂が皿に滞留し、蒸し焼きに近い状態になるため、皮のクリスピー感は失われやすくなります。ただし、ブリの照り焼きのようにタレを絡めて焦がさずにしっとり火を通したい場合には、オーブンを活用するメリットも存在します。

ノンフライ調理における適性の見極め

唐揚げやとんかつを油で揚げずに調理するノンフライ調理では、機器の特性を把握することが成功の鍵を握ります。鶏肉自体の脂を利用して皮をカリッとさせたい「ノンフライ唐揚げ」は、表面を高熱で急激に熱するグリル機能が向いています。一方、パン粉をまぶしたとんかつのように、パン粉全体にまんべんなく熱を行き届かせてサクサクの層を作りたい場合は、熱風を庫内全体に循環させるコンベクションオーブン機能が優れたパフォーマンスを発揮します。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。