警察官採用試験には、インターネット上で事実無根の都市伝説や誤解が蔓延しています。代表的な3つの疑問を検証します。
1. 身辺調査はどこまで行われるのか?
「親族に前科者がいたら100%不合格になる」「交通違反歴があると落ちる」といった噂が絶えません。関係者の証言や実態調査によれば、身辺調査(適性調査)の主眼は「本人が職務上の秘密を守れるか」「反社会的勢力や暴力団、過激派組織との直接的な関わりがないか」の確認にあります。
本人の軽微な交通反則金納付歴程度で不合格になることはありません。また、親族(3親等以内など)の過去についても、重大な国家反逆罪や組織犯罪への関与でない限り、本人に高い資質と法令遵守の意志があれば合否に直結しないケースが一般的です。ネットの極端な情報を鵜呑みにして受験を断念する必要はありません。
2. 武道経験(柔道・剣道)は必須か?
「有段者でなければ不利」と思われがちですが、合格者の半数以上は武道未経験者や文化部出身者です。武道の段位やスポーツ実績は「資格加点」の対象になる自治体もありますが、それはあくまで加点要素の一つに過ぎません。警察学校に入校後、全員がゼロから柔道または剣道を選択して初段取得を目指すカリキュラムが組まれているため、事前の経験がなくても全く問題ありません。
3. 文系・理系による有利・不利はあるか?
採用試験の教養科目や面接において学部・学科による有利・不利は存在しません。法学部出身者は憲法や刑法の講義でアドバンテージがありますが、近年はサイバー犯罪捜査や鑑識技術の高度化に伴い、情報系・理工系出身者のニーズが急増しています。