犯罪心理学および都市防災の専門家は、過密都市・東京における駅構内トラブルの最大のリスクは「刃物そのものによる直接被害」に加え、「パニックによる将棋倒し(群集雪崩)などの二次災害」にあると指摘します。
過去の鉄道駅構内における刃物騒動や誤認騒動でも、不審者から逃げようとした群集が一斉に出口へ殺到し、転倒して怪我を負うケースが複数報告されています。今回の渋谷駅での事案において人的被害が出なかった背景には、警察官が男を特定箇所に素早く封じ込め、周囲の歩行者を「走らせず、落ち着いて後退させた」適切な現場コントロールが奏功した側面があります。
【プロの結論】駅構内での不審者・刃物トラブルに直面した際の行動判断基準
日常の移動中に突如として不審者騒動や現場規制に直面した場合、私たちはどのように行動すべきでしょうか。安全を確保するための明確な判断基準は以下の通りです。
【即座に距離を取り避難すべき状況】
- 視界内で刃物が抜かれている、または怒声・悲鳴が直接聞こえる距離(概ね半径15メートル以内)にいる場合。
- 手荷物(リュックや厚手のバッグ)を体の前面に構え、刃物に対する防護盾としながら、周囲の人と押し合わず速やかに背を向けて遠ざかる。
【立ち止まって撮影や確認をしてはならない状況】
- SNSへの投稿目的で現場に近づく行為、スマホ画面を見つめながら立ち止まる行為は、逃走経路を塞ぎ自らを危険に晒すため厳禁。
- 何が起きているか分からない段階では、周囲の群集の進行方向を注視し、将棋倒しに巻き込まれないよう壁際や柱の側を確保しながら冷静に行動する。