東京駅丸の内駅前広場はなぜ劇変した?前撮りルールや水景の真相

東京駅丸の内駅前広場はなぜ劇変した?前撮りルールや水景の真相

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現在の洗練された広場を目にした旅行者の多くは、ここが十数年前まで無機質なアスファルトと排気ガスに覆われた雑然としたバスターミナルだった事実を想像すらできません。この場所が歩行者中心の圧倒的なグランドデザインを獲得するに至った背景には、100年を超える東京駅丸の内駅前広場 歴史と経緯が深く刻まれています。

ターニングポイントとなったのは、2012年10月に完了した東京駅丸の内駅舎の保存復原工事でした。大正3年(1914年)の創建当時の姿へと蘇った赤レンガ駅舎にふさわしい「日本の顔」を創出成形するため、東京都と東日本旅客鉄道(JR東日本)がタッグを組み、約19,000平方メートルに及ぶ丸の内駅前広場 整備事業が2014年夏に本格始動したのです。

都市計画関係者の証言によると、プロジェクトの最大の難所は「交通機能の維持」と「歩行者空間の極大化」という相反する命題の両立でした。それまで駅前に無造作に配置されていた都営バスやタクシーの乗り場を南北の交通広場(各約5,900平方メートル)へと集約。その結果、中央に約6,500平方メートルもの巨大な歩行者専用空間「丸の内中央広場」を捻出することに成功しました。

2017年12月に全面供用が開始されると、車優先から人優先へのパラダイムシフトを体現した都市再生の模範例として高い評価を獲得。2018年には公益財団法人日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞で金賞(経済産業大臣賞)を受賞するなど、日本のパブリックスペース設計に金字塔を打ち立てました。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。