京都二年坂かさぎ屋の真実|名物おはぎと夢二が愛した味【2026】

京都二年坂かさぎ屋の真実|名物おはぎと夢二が愛した味【2026】

京都二年坂かさぎ屋の真実|名物おはぎと夢二が愛した味【2026】の重要ポイントをお届けします。最新トレンドが詰まっています。

清水寺へ続く参道の要所である二年坂(二寧坂)に店を構えて110年以上。京都・二年坂のかさぎ屋が幾多の戦火や経済の激動を乗り越え、暖簾を守り抜いてこられた背景には、「変えないこと」に対する徹底した哲学があります。商業主義に傾倒して店舗網を拡大したり、流行の洋風素材に走ったりする店が多いなか、創業当初の素朴な甘味処としての佇まいを愚直に保ち続けています。

店内へ足を踏み入れると、土間床に年季の入った木製テーブルと小上がりの座敷が静かに迎えてくれます。間口が狭く奥に深い京町家の様式を残しており、外部の喧騒が嘘のように遮断されます。店内を照らす行灯の柔らかな明かりと、茶釜から立ち上る湯気が織りなす空気感は、人工的に作られたレトロ調の店舗では決して再現できない重みを持っています。

文化財指定こそ受けていないものの、清水寺周辺の甘味処の老舗として、京都の町衆や文化人から「東山の生きた原風景」と称される所以は、空間そのものが持つ圧倒的な純度にあります。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。