この波は地方都市にも急速に波及している。シャッター街と化した地方の商店街や、観光客の減少に悩む過疎地に、突如として巨大な筐体が設置される事例が相次いでいるのだ。
秋田県のある温泉街では、地元の伝統工芸品や温泉街の無料手形が入った筐体を導入したところ、週末の観光客数が前年比で300%増加したという。わざわざその場所に行かなければ回せない、という「限定性」が強力なフックとなり、旅行の目的地そのものになっている。移動すること、その土地の空気を吸うこと、そしてレバーを回すこと。これら一連のプロセスが、新しい旅のスタイルとして定着しつつある。