最後に残るのは、倫理的な問いだ。あの画像に写っているのは、かつて確かに生きていた一人の人間である。その尊厳は、ネットのおもちゃとして消費され、ネタにされることで著しく損なわれている。ヨーロッパを中心に進む「忘却される権利」の議論は、こうした過去のデジタル遺産にも適用されるべきなのだろうか。
だが、一度ネットの海に放流されたデータを完全に消去することは、現代の技術をもってしても不可能に近い。誰かのハードディスクに、あるいは誰かの記憶の底に、それは生き残り続ける。私たちは、消せないトラウマとどう向き合っていくべきなのか。インターネットがもたらした最大の功罪の一つが、今も私たちに問いを投げかけている。 (出典: グリーン 姉さん(Yahoo!ニュース))
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