潮目が完全に変わった象徴的な出来事といえば、Mnetのサバイバルオーディション番組『BOYS PLANET』だろう。熾烈な競争を勝ち抜き、最終投票で堂々の1位(センター)の座を射止めたのは、中国出身のジャン・ハオだった。
かつてK-POP産業において、外国人メンバーは特定地域向けの「サブ要員」や「現地プロモーションの足がかり」として配置されるケースが常態化していた。だが、ジャン・ハオの戴冠はそのパワーバランスを根底から覆した。卓越したバイオリン演奏力と妥協のないボーカルスキル、そして完璧な韓国語の習得。彼が見せつけた圧倒的な実力は、韓国国内の視聴者をも納得させ、K-POP史上初の「外国人センター」という金字塔を打ち立てたのである。国籍によるガラスの天井は、視聴者自らの手によって打ち砕かれた。