ロメスコソースの魅力を語る上で絶対に外せないのが、カタルーニャ地方で毎年冬から春先にかけて開催される伝統的な収穫祭「カルソターダ(Calçotada)」です。この祭りでは、「カルソッツ(Calçots)」と呼ばれる甘みの強い長ネギの一種をブドウの枝などの強火で外側が真っ黒に焦げるまで豪快に直火焼きにします。
外側の焦げた皮をつるりと剥き、中から現れるトロトロに甘い白い芯の部分に、たっぷりとロメスコソースをディップして頭上に掲げながら頬張るのが本場のスタイルです。ネギの凝縮された甘みと香ばしいソースが口の中で弾け、地元の人々や観光客を虜にしています。
もちろん、その用途は焼きネギにとどまりません。日本国内のビストロやスペインバル、さらにはアウトドアシーンでも以下のような多彩な食べ方で活用されています。
- 肉料理とのペアリング:豚肩ロースのグリル、牛ステーキ、ローストチキンのソースとして。肉汁の旨味にナッツの香ばしさが重なり、重厚感のある味わいに仕上がります。
- 魚介類のグリル:タコやイカの鉄板焼き、ホタテ、白身魚のソテーに添えるだけで、本格的な地中海風タパスが完成します。
- 温野菜・フライのディップ:蒸したブロッコリーやカリフラワー、素揚げしたジャガイモ(パタータス・ブラバス風)につけると、野菜が驚くほど進みます。
- パン・サンドイッチのペースト:軽くトーストしたバゲットにロメスコソースを厚めに塗り、生ハムやチーズを挟むだけで上質なカスクートになります。