旬の初夏(5月下旬〜6月上旬)に出回る硬く新鮮な青梅を使えば、家庭でも手軽に無添加のカリカリ梅を作ることができます。最大のポイントは、前述した「ペクチンの不溶化」を促すため、家庭にある「卵の殻」からカルシウム分を抽出して活用することです。
【用意する材料(青梅1kg分)】
- 新鮮で硬い青梅(キズのないもの):1kg
- 粗塩:80g〜100g(梅の重量の8〜10%)
- 生卵の殻:2〜3個分(薄皮を完全に取り除いたもの)
- ホワイトリカー(35度):大さじ2(消毒・色止め用)
- お好みで米酢またはりんご酢:50〜100ml
【失敗しない調理手順】
- 下準備とカルシウムパックの作成:卵の殻の内側にある薄皮(卵殻膜)を指で丁寧に剥がし、熱湯で1〜2分煮沸消毒して乾燥させます。細かく砕いてお茶パックに入れます。この薄皮をしっかり取らないと生臭さの原因になります。
- 青梅のアク抜きと水分除去:青梅は流水で優しく洗い、たっぷりの冷水に2〜4時間浸けてアクを抜きます(※長時間の浸けすぎは軟化の原因になるため厳禁)。ザルに上げて竹串でヘタ(ホシ)を丁寧に取り除き、清潔な布巾で一粒ずつ水気を完全に拭き取ります。
- 塩揉みと漬け込み:ボウルに青梅を入れ、ホワイトリカーを振りかけて馴染ませた後、粗塩を加えて手でゴシゴシと塩揉みします。消毒済みの密閉容器に塩ごと青梅を移し、1で作った卵の殻パックを中央に埋め込みます。
- 重石と保存管理:梅の重量の1.5〜2倍(約1.5kg〜2kg)の重石を乗せ、冷暗所に置きます。2〜3日で透明な「白梅酢」が上がってきたら重石を半分に減らします。約2週間から1ヶ月冷暗所(または冷蔵庫)で熟成させれば完成です。