かつて巨大なスペースシャトル模型がそびえ立っていたスペースワールド跡地の現在は、敷地面積約27万平方メートルという圧倒的なスケールを誇る巨大複合拠点へと変貌を遂げています。その中核を担うのが、イオンモールが手掛けるアウトレット業態「ジ アウトレット北九州」です。
従来の「アウトレットモール」といえば、郊外のインターチェンジ付近に位置し、高級ブランドの過剰在庫や型落ち品を買い叩く場所というイメージが一般的でした。しかし、この北九州の地で展開されているのは、リテール(物販)と「エデュテインメント(教育・娯楽)」が高度に融合した新フォーマットです。
敷地内には、国内屈指の規模を誇るプラネタリウムを備えたスペースLABO(北九州市科学館)が移転開館し、さらには「遊べば遊ぶほど未来が良くなる」をテーマにした全天候型アミューズメント施設アソブル(ASOBLE)が併設されています。取材班が現地を歩いて痛感するのは、買い物袋を抱えた大人だけでなく、知育遊具で夢中になって遊ぶ子どもたちの歓声が施設全体に響き渡っているという点です。かつての遊園地が持っていた「休日の高揚感」を、現代的な知的好奇心と消費の形に見事に昇華させています。