朝鮮王朝史を深く掘り下げると、三大悪女に加えて「四大悪女」として必ず名が挙がるのが金介屎(キム・ゲシ)です。第14代・宣祖と第15代・光海君の親子二代にわたって仕えた宮女で、容姿は決して美しくなかったものの、並外れた知略と政局眼で光海君のブレインとして暗躍しました。
光海君の王位防衛のため、臨海君や永昌大君の謀殺、仁穆大妃の幽閉劇に深く関与。後宮の裏から国家の最高意思決定に介入し続けましたが、1623年の「仁祖反正」によって光海君が廃位されると同時に斬首されました。
近年の韓国時代劇では、彼女たちを単なるステレオタイプの悪人として描くのではなく、家父長制の抑圧に抗い、己の才覚一つで運命を切り拓こうとした「野心的な政治家」として再解釈する演出が増加。現代の視聴者にも深い共感と問いを投げかけています。