ノグリ(너구리)は韓国語で「タヌキ」を意味します。1982年に韓国で誕生して以来、40年以上にわたり国民食として愛され続けてきた背景には、麺の丸っこくふっくらとした形状がタヌキを連想させるという開発秘話があります。この麺こそが、多くの消費者を虜にする第1の要因です。日本の一般的な油揚げ袋麺が太さ約1.5mm〜2.0mm前後であるのに対し、ノグリは約2.5mm超の断面を持つ丸型極太麺を採用しており、5分間しっかりと煮込むことで、生麺や讃岐うどんに匹敵する強いコシと弾力を実現しています。
第2の要因は、粉末スープに凝縮された海鮮だしの重層的なコクです。韓国の袋麺といえば牛肉エキスと唐辛子を前面に押し出したものが主流ですが、ノグリはイカ、ムール貝、エビ、カツオなどの魚介エキスをベースに構成されています。そこに具材として同封されている大判の乾燥昆布(韓国屈指の産地である莞島産)から出るグルタミン酸が加わることで、日本人の味覚の根底にある「出汁の旨味」を強烈に刺激します。唐辛子の刺激の奥底から濃厚な海の恵みが押し寄せる味覚構造が、一口すするごとに箸を止められなくさせる中毒性の正体です。