スタジオジブリの不朽の名作『魔女の宅急便』(1989年公開)の主人公・キキの声を務めたのも高山みなみさんです。13歳という思春期の入り口に立つ少女の瑞々しさ、挫折、そして自立へと向かう心の揺らぎを、飾らない自然体な声で見事に表現しました。
実は本作において、高山さんはキキだけでなく、森の中で絵を描く絵描き志望の先輩女性ウルスラ役も1人2役で担当しています。当初ウルスラ役としてオーディションに合格していた高山さんでしたが、宮崎駿監督の意向により急遽キキ役にも抜擢。対照的な2人のキャラクターを演じ分けることになりました。
未熟ながら前を向く少女キキと、少し大人びて達観した包容力を持つウルスラ。同一人物が演じているとは気づかないほどの鮮やかな質感の違いは、高山さんの持つ類まれな演技センスの証左としてアニメファンに語り継がれています。