Q1:下描きに使う鉛筆の線が、ボールペンで清書した後に消しゴムをかけても綺麗に消えません。どうすればいいですか?
A1:鉛筆の芯の硬度が高すぎる(Hや2Hなど)と、筆圧で紙に溝ができて黒鉛が残りやすくなります。下描きには筆圧をかけずに描ける柔らかい芯(Bや2B)を使用し、消しゴムは強く擦るのではなく、練りゴムでトントンと軽く叩くようにして黒鉛を吸着させるのがプロの基本技術です。また、最近では印刷機に写らない「水色(ライトブルー)のシャープペンシル替芯」で下描きし、消去作業そのものを省く手法も現場で重宝されています。
Q2:表紙のタイトル文字(レタリング)がうまく描けず、イラストとバランスが取れません。
A2:文字をイラストの一部として捉え、文字の外枠を太く囲む「袋文字(フチ取り文字)」にするのが最も簡単です。定規を使って四角いブロックを並べ、その中に文字を収めるように描くと大きさが揃います。文字の角を少し丸くするだけで、全体のやわらかいイラストトーンと自然に調和します。
Q3:京都や奈良の「大仏」や「鹿」を簡単に描くコツはありますか?
A3:大仏は、大きな丸い顔の上に渦巻き状の螺髪(らほつ)を小さな丸で5〜6個並べ、細く半開きの目(三日月型)を描くだけで誰が見ても大仏と分かります。鹿は、正面ではなく横顔にし、細長い耳の間に小さな二股の角を付け、背中に白い水玉模様(斑点)を数個散らすだけで一気に愛らしいマスコット風に仕上がります。