劇的な戦術的モデルチェンジの舵を取るのが、デンマークのレジェンドであり、代表指揮官に就任したヨン・ダール・トマソンだ。かつてのアシスタントコーチ時代やクラブチームでの経験を還元し、北欧特有の堅守速攻というステレオタイプを真っ向から否定。ボール保持率を高め、敵陣深くまでインサイドハーフを押し上げる攻撃的フットボールを注入した。
トマソンが仕込むビルドアップの構造は極めて論理的だ。センターバックとアンカーが変形ビルドアップで相手のファーストラインを無力化し、両ウイングバックが高めの位置を取ることでピッチの横幅を最大限に確保する。リアクションのフットボールから主導権を握るフットボールへの転換は、若手プレイヤーたちのポテンシャルを一気に爆発させた。