ウェブ検索やSNS上で稀に「上野 恩 腸 公園」といった誤表記が見受けられますが、正しくは「上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)」です。「恩賜(おんし)」とは「君主や天皇から賜ったもの」を意味する格式高い言葉です。かつてこの地は東叡山寛永寺の広大な境内でしたが、幕末の戊辰戦争(上野戦争)で焦土と化しました。明治期にオランダ人軍医ボードウィンの提言により日本最初の公園となり、1924年(大正13年)に大正天皇のご成婚を記念して帝室(宮内省)から東京市へ下賜された歴史に由来しています。
この歴史的重みを踏まえた上で、現代の来園者が最も警戒すべき盲点がアクセスと駐車場トラップです。上野恩賜公園周辺の道路(不忍通りや中央通り)は休日になると深刻な渋滞が発生し、周辺の公営・民営駐車場は午前10時前後に軒並み満車となります。最大料金の設定がない駐車場も多く、数時間の滞在で予想外の高額出費に見舞われるケースが後を絶ちません。
移動の最適解は、2020年に大規模リニューアルされたJR上野駅「公園口」の利用です。改札を出た瞬間に歩行者専用の石畳広場が広がり、道路を渡ることなく公園敷地内へダイレクトにアクセスできます。ベビーカーや車椅子を利用する場合も段差のないバリアフリー動線が完全に確保されているため、都内近郊からの来訪であれば電車でのアクセス一択と言えます。