歯科関連の調査によると、日本国内でデンタルフロスを毎日使用している人の割合は全体の約20%程度にとどまっています。欧米諸国における使用率が60〜70%を超えている現状と比較すると、日本のオーラルケア習慣には依然として大きなギャップが存在します。
SNSやネット掲示板、Q&Aサイトに寄せられるリアルな投稿を分析すると、多くの生活者が以下のような悩みを抱えている実態が浮き彫りになります。
- 「歯磨きが終わって口をゆすいだ後にフロスを取り出すのが面倒で、結局3日に1回しか続かない」(30代会社員)
- 「歯磨き後にフロスを通すと、せっかくスッキリした口の中にまた汚れや血の味が広がって不快だった」(20代女性)
- 「毎日歯を磨いていたのに、奥歯の間に深い虫歯が見つかってショック。先生から『フロスを先にやって』と言われて目からウロコだった」(40代男性)
都内の審美・予防歯科で臨床に携わる歯科衛生士は、現場での実感を次のように証言しています。
「歯磨きを完璧に終わらせた満足感があると、脳は『ケアが完了した』と誤認してしまいます。そのため、仕上げとしてのフロスは疲れている夜ほど真っ先に省略されがちです。『まずフロスを手に取る』ことをルール化するだけで、患者さんの歯肉の炎症やプラーク残存率は劇的に改善します」