受験生や保護者が最も関心を寄せるテーマの一つが、「日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)」の力関係の変化です。ネット上では「日大の凋落によって東洋大学が単独トップに立ったのではないか」といった言説が散見されますが、客観的なデータに基づく検証では、より複雑な構造が見えてきます。
日東駒専序列比較において、東洋大学が白山キャンパスへの大規模な文系集約や国際系学部の新設によって志願者を集め、文系一般選抜の偏差値レンジを55.0〜57.5付近へ押し上げたことは事実です。しかし、日大も決して後塵を拝しているわけではありません。日大偏差値低下の理由と真相を探ると、確かに一時期は推薦入試への早期シフトや他大学への敬遠現象が生じたものの、日本大学の評判と現在は着実な改善傾向にあります。
特に理系分野や医療系、芸術系まで含めた「総合力」という物差しを当てた場合、日大の存在感は依然として群を抜いています。東洋や駒澤、専修が主に文系中心の学部構成であるのに対し、日大は理工・生産工・工・医・歯・松戸歯・薬・生物資源科学・芸術という圧倒的な理系・専門教育プラットフォームを有しています。単なる文系偏差値の平均値だけで「序列の逆転」と断定することは、大学の本質を見誤るリスクをはらんでいます。