この街の気候を語るうえで外せないのが、南北に長い独特の細長い地勢だ。南部の笠懸町周辺は関東平野の北西端に位置し、夏の猛烈な暑さや冬のからっ風にさらされやすい平坦地。一方、大間々町から北東部へと延びる東町エリアは、渡良瀬川の深い渓谷と急峻な山岳地帯に抱かれている。つまり、同じ市域でありながら標高差は1,000メートル近くに達する。
結果として、南部で小雨がぱらついている程度でも、北部山沿いでは道路を洗うような激しい降雨や冬場の積雪が発生する。渡良瀬渓谷を吹き抜ける谷風は、局地的な雨雲の発生を誘発しやすい。車で15分走るだけで道路状況や視界が劇的に変わるため、移動範囲に応じた立体的な気候の把握が求められる。