十国峠展望台へアプローチする主動脈が「十国峠パノラマケーブルカー」です。熱海市観光協会の発表資料にもあるように、十国の名にちなんだ十角形の切子を連想させる意匠と、足元から天井近くまで広がるフルハイトの大型ガラスを採用した車両は、わずか約3分間(全長316メートル)の移動時間を「動く展望空間」へと変貌させました。
十国峠駐車場と往復乗車料金は、普通車約320台を収容する山麓駐車場が完全無料であるのに対し、ケーブルカーの往復運賃は大人730円、小人370円(※2026年時点の改定運賃基準)と、観光地のインフラとしては極めて良心的な価格設定が維持されています。さらに、ケージ不要で愛犬と一緒に乗車できるペット専用乗車券(往復300円)が用意されている点も大きな支持を集める要因です。
一方で、駐車場から日金山(ひがねさん)東光寺を経由して山頂展望台を目指す徒歩ルートも存在します。それぞれの特徴を客観データで比較してみましょう。
一般的な観光プランであれば、ケーブルカーを利用して山頂での滞在時間をゆったり確保するのが賢明です。天候が急変しやすい山頂部において、体力を温存しながら即座に山麓へ戻れる安心感は何物にも代え難い利点となります。