近年の日本映画界において、セリフの量に頼らず「佇まい」だけで心情を表現できる俳優の存在は極めて貴重だ。今年に入り公開された新作映画でも、彼女の真骨頂は存分に発揮されている。言葉を最小限に抑え、視線の揺らぎや吐息ひとつで感情の機微を表現するスタイルは、試写を見た映画評論家からも絶賛の意が寄せられた。
監督たちが異口同音に語るのは、彼女の持つ「余白」の美しさだ。過剰な説明を排除し、観客の想像力に委ねるアプローチ。それは単にクールなのではなく、役柄の背景にある孤独や感情のゆらぎを緻密に計算し尽くした末の表現なのだ。