自力運搬を決めた場合、車両の選定と積み込み、固定手順には細心の注意を払わなければなりません。
自家用車として一般的な普通乗用車(セダンやコンパクトカー、一般的なミニバン)では、荷室の開口部や室内高が足りず、洗濯機を垂直に立てた状態で積載することは困難です。「斜めに傾ければ入る」と無理に積み込むと、走行中の段差の衝撃でサスペンションが破損するリスクが跳ね上がります。そのため、車両は軽トラックまたは荷室高のあるハイルーフタイプの軽バン(ハイゼットカーゴやエブリイなど)をレンタルするのが鉄則です。
【軽トラック荷台への固定手順】
1. 荷台のキャビン(運転席)真後ろ中央に、洗濯機を立てた状態で配置します。
2. 洗濯機本体を毛布やキルティングマットで隙間なく包み、養生テープで保護します。
3. 洗濯機と荷台のアオリ(側壁)との間にコンテナボックスや古タイヤなどの緩衝材を挟み込み、前後左右の遊びをなくします。
4. ラッシングベルト(荷締めベルト)またはトラックロープを用い、「南京結び」などの強固な結び方で鳥居(キャビン後部の鉄フレーム)と荷台フックにしっかりと結束します。急ブレーキを踏んでも前後に動かないテンションをかけてください。
【階段・段差での運搬テクニック】
エレベーターのないマンションやアパートの階段運搬では、一般的な小型平台車は役に立ちません。階段の段差で台車から脱落し、階下へ滑落する事故につながるためです。階段では台車を使わず、2人1組で手持ち運搬を行います。力のある作業者が下側に立ち、洗濯機の底部をしっかり抱え込みます。上側の作業者は上部のフチを持ち、バランスを維持しながら一段ずつ声を掛け合って昇降してください。すべり止め付きの厚手作業グローブの着用は必須です。