藁が手に入らない環境や、小さな子どもと一緒に年中行事を体験したい場合には、新聞紙や麻紐を用いた代用クラフトが効果的です。本物の藁を綯う(なう)力学的な原理を安全に学ぶことができます。
【新聞紙と麻紐で作る子ども向けしめ縄の手順】
- 新聞紙を2〜3枚重ね、端からきつく丸めて細長い棒状の芯を2本作ります。
- 新聞紙の芯の周りに、茶色の麻紐やクラフト紙紐を隙間なく巻き付けて表面を覆います。
- 2本の芯の端をテープで固定し、ねじり合わせながら縄状に編み込みます。
- 両端を重ねて輪っかに整え、針金や麻紐で結び止めれば、軽量で温かみのあるベースが完成します。
【本物の藁を使う場合の「綯い方」のコツ】
青藁を用いた本格的な手綯いに挑戦する際、初心者が最もつまずくポイントは「藁がバラバラとほどけてしまう」現象です。民俗工芸の伝承者が実践する現場のコツは以下の3点に集約されます。
- 十分な水分補給:乾燥した藁は折れやすいため、作業前に全体へ霧吹きをかけ、湿らせたタオルで包んで15分ほど馴染ませます。
- 右綯いと左綯いの区別:日常用の縄は「右綯い」ですが、神事や正月飾りに用いるしめ縄は原則として「左綯い(ひだりない)」で作られます。藁の束を2つに分け、それぞれの束を左方向(時計と逆回り)にねじりながら、2本を右方向へ交差させて編み上げていきます。
- 足の親指やクランプでの固定:編み始めの根元を足の指で踏んで固定するか、作業台にクランプ等でしっかりと圧着しておくことで、均一なテンションを保ちながら締まった美しい縄目を形成できます。