エイビイ新鶴見店の店頭に並ぶ商品の値札を見ると、一般的な食品スーパーの相場を1〜2割下回る価格設定が日常的に行われています。一時的な目玉商品で客を釣る「特売型スーパー」とは根本的に異なり、毎日どの商品も均一に安いEDLP(エブリデイ・ロープライス=毎日低価格)を極限まで突き詰めている点が最大の特徴です。
流通業界の現場データと取材情報から見えてくる、安さを維持するための合理的な仕組みは主に以下の3点に集約されます。
第1に、折込チラシやWEB特売チラシの完全廃止です。新聞折込やポスティングにかかる印刷・配送コスト、デジタル広告運用費を一切カットし、その浮いた数千万円規模の宣伝原価をそのまま店頭売価の値下げへダイレクトに還元しています。
第2に、支払い方法の「完全現金主義」の維持です。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済を導入すると、店舗側には売上に対して1.5%〜3.5%程度の手数料負担が発生します。エイビイはこの加盟店手数料を徹底的に拒否し、決済コストをゼロに抑えることで低価格を守り抜いています。
第3に、大型カートによるパレット陳列と高速在庫回転です。納品されたダンボールのまま売り場に並べる作業効率化を行い、品出しにかかる人件費を圧縮。さらに圧倒的な販売数によってメーカーからの仕入れ単価を極限まで引き下げ、薄利多売の高速サイクルを回しています。