ネット上のレビューやSNSを丹念に洗い出すと、アイブロウサロン i.に対する評価は「朝の眉メイクが劇的に楽になった」「自分に似合う眉の形が初めてわかった」という絶賛の声が全体の約85%以上を占めます。しかし、残り1割強の中に存在する「左右非対称になった」「思ったより細くされすぎた」という手厳しいクレームも見過ごせません。なぜこのような評価の乖離が生じるのでしょうか。
取材を進めると、この「失敗した」という声の背景には、利用者の認識とサロン施術の特性における3つのミスマッチが存在することが浮き彫りになりました。
第1の要因は、来店直前までカミソリや毛抜きで自己処理を続けていたケースです。アイブロウサロンの基本施術である眉ワックス脱毛は、毛根から毛を巻き込んで除去するために最低でも3〜4mm程度の毛の長さが必要です。自眉が短すぎる状態で施術を受けるとワックスが十分に絡まず、ラインが綺麗に出ないばかりか、まばらな仕上がりになってしまいます。これが「形が整わなかった=失敗」と誤認される最大の原因です。
第2の要因は、「なりたい眉」の言語化不足による仕上がりのギャップです。骨格診断に基づく黄金比眉は、解剖学的に見て最もバランスが良いとされる配置を導き出します。しかし、本人が「ふんわり太眉」をイメージしていたのに対し、施術者が骨格に忠実な「すっきりストレートアーチ」を作ってしまうと、技術的には完璧であっても顧客にとっては「細すぎる失敗」に映ってしまいます。
第3に挙げられるのが、類似サロン「i'm(アイム)」との混同です。美容業界の公式発表資料や店舗データによると、恵比寿発祥で海外活躍アイブロウリストが監修し全国50店舗以上を展開する「アイブロウサロン i'm(アイム)」と、全国70店舗以上を展開する「アイブロウサロン i.(アイドット)」は全くの別企業が運営する別ブランドです。店名の頭文字「i」が共通していることから、一方のネガティブな体験談がもう一方のブランドの評判としてネット上で混同されて拡散している側面も確認されています。