遊歩道はいつしか「キャットストリート」の愛称で親しまれるようになり、日本のファッション・カルチャー産業の心臓部として君臨する。裏原ブームの絶頂期には、新作スニーカーや限定Tシャツを求める若者が夜明け前から長蛇の列を作った。
時代が移り変わっても、ストリートの求心力は衰えていない。大手セレクトショップの旗艦店、サステナブルを掲げる新進気鋭のブランド、こだわりのスペシャルティコーヒー店が違和感なく同居する。巨大な商業ビルには収まりきらないインディペンデントな表現が、この細長い小道には今なお息づいている。