日本国内で旧統一教会の存在が社会問題として決定的に認知されたのは、1992年の合同結婚式でした。当時、国民的トップアイドル歌手・女優であった桜田淳子氏や、バドミントン元世界チャンピオンの山崎浩子氏、元新体操選手の徳田敦子氏ら著名人の参加が公表され、列島を揺るがす大騒動へと発展しました。
桜田淳子氏は記者会見を開き、教団の教えへの傾倒を堂々と語ったことで芸能活動の休止を余儀なくされました。山崎浩子氏はその後、親族や専門家による説得を受けて脱会し、教団の洗脳手法を告発する手記を発表しましたが、桜田氏は現在に至るまで信仰を維持しているとみられています。
2026年現在における評価として、1992年の騒動は「カルト的宗教団体が芸能人の知名度を利用して広告塔に仕立て上げ、一般への浸透と信徒獲得を図った典型例」としてメディア・宗教学の双方から総括されています。かつては華やかなセレモニーとしてテレビ中継すらされた合同結婚式ですが、その裏にあった深刻な人権侵害と財産搾取の実態が白日の下に晒された転換点でした。