映画界における近年の最大のサプライズといえば、低予算ながら世界中でカルト的な大ヒットを記録した『バーバリアン』だろう。民泊物件の地下室に潜む狂気を描き、予測不能なプロットのツイストで観客を恐怖の底へ突き落とした。その生みの親であるザック・クレッガー監督が満を持して手掛ける新作こそが、この『ウェポンズ』だ。
コメディアン出身という異色の経歴を持つ彼は、観客の感情を巧みに操るリズム感を熟知している。笑いと恐怖は紙一重だ。緊張を極限まで高めておきながら、一気に予想の斜め上へと突き放す語り口は、まさに唯一無二。スタジオ主導の定型的なホラー映画が溢れる現代において、彼のような作家性の強い監督が巨額の予算を手にした事実だけでも胸が躍る。