ネット上には多種多様なセルフケア情報が溢れていますが、医学的見地から見て避けるべき誤謬が存在します。特に注意すべき2大盲点を整理します。
盲点1:首を勢いよく回す・ポキポキ鳴らす動作は逆効果
首が重いと感じた際、頭を勢いよくグルグルと回したり、関節をボキッと鳴らしたりする人がいますが、これは極めて危険です。第1・第2頸椎周辺の靭帯を痛めるだけでなく、椎骨動脈の壁を傷つけるリスク(動脈解離)を伴います。後頭下筋群のケアに必要なのは「回転運動」ではなく、「微小な前後・上下のコントロール」です。
盲点2:後頭神経痛の急性期に強揉みは絶対厳禁
「後頭部がチクチク・ピリピリと電気が走るように痛む」「髪の毛を触るだけで頭皮が痛い」という症状が出ている場合、それは筋肉疲労ではなく後頭神経痛の可能性が高い状態です。この局面で強いマッサージやツボ押しを加えると、炎症を起こしている神経をさらに刺激し、激痛を長期化させてしまいます。後頭神経痛 ほぐし方 注意点として、電撃痛がある時は指圧を中止し、蒸しタオル等で温める程度に留めて安静を保つことが鉄則です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
後頭下筋群のセルフケアを日々のルーティンに取り入れるにあたり、自身の状態が以下のどちらに当てはまるかを見極めてください。
【積極的に行うべき人】
- 1日6時間以上PCやスマホの画面を見続けており、夕方になると目がシパシパする人
- 首の可動域が狭く、後頭部がヘルメットをかぶったように重だるい人(緊張型頭痛傾向)
- 姿勢写真で首が前に突き出ているストレートネックを指摘された経験がある人
【セルフケアを控え、専門医(脳神経外科・神経内科)を受診すべき人】
- 突然ハンマーで殴られたような激しい頭痛、または日増しに痛みが強くなっている場合
- ピリピリとした鋭い電撃痛が頭皮に走り、触れるだけで耐えがたい場合(急性神経痛)
- 手のしびれ、視界の半分が欠ける、ろれつが回らない、激しいめまいや吐き気を伴う場合