写真が消える?白飛びとは何か原因と黒つぶれの違い・防止法を解説

写真が消える?白飛びとは何か原因と黒つぶれの違い・防止法を解説

写真が消える?白飛びとは何か原因と黒つぶれの違い・防止法を解説についての疑問解決ガイドをご紹介します。

写真表現における「白飛び」とは、カメラのイメージセンサーが感知できる光の許容量(ダイナミックレンジ)を超えて強い光が入り込み、画像の一部が「純白(RGB値が255, 255, 255)」として記録される現象を指します。いわば、コップに注ぎきれなくなった水が外へ溢れ出してしまった状態です。雲のディテール、ウェディングドレスのレースの模様、晴天時の水面のきらめきなどが平坦な白一色に塗りつぶされてしまいます。

一方で、よく比較される対極の現象が「黒つぶれ」です。白飛びと黒つぶれの違いは、光が過剰か不足かというベクトルにあります。黒つぶれは暗部が沈み込んでRGB値が「0, 0, 0」に近づく状態ですが、現代のデジタルセンサー(CMOSセンサー)は暗部階調の保持力に優れており、後処理で持ち上げると輪郭や色彩が蘇るケースが多々あります。

対照的に、白飛びはデジタル信号の限界値を完全に突破しているため、情報そのものが存在しません。これが写真表現において白飛びが「取り返しのつかない決定的な失敗」と見なされる最大の理由です。一度失われたハイライトの質感は、いくら高価なソフトウェアを用いても自動生成ツールで擬似的に描画しない限り、本質的に復元できないのです。

吉田 誠
著者

吉田 誠

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。