プリプリの名を不動のものにしたのは、1989年にリリースされたシングル『Diamonds (ダイアモンド)』だ。女性バンドとして史上初のオリコンシングルチャート1位を獲得し、ミリオンセラーを記録。さらにカップリング曲の『M』や、名曲『世界で一番熱い夏』など、今や国民的ソングとなった楽曲の多くは、若き日の彼女たちのリアルな感情から紡ぎ出された。
しかし、スポットライトの眩しさの裏には、多忙を極めるスケジュールと過酷なプレッシャーが重くのしかかっていた。「ヒット曲を出し続けなければならない」という重圧のなかで、曲作りに夜を明かす日々。ヴォーカリストとしての声を維持するためのストイックなケアや、バンド内の人間関係を保つための葛藤など、一躍スターダムに駆け上がった20代前半の彼女が背負っていたものは想像以上に大きかった。