すっちーの評価を決定づけたのが、名物キャラクター「すち子」です。銀縁メガネに独特のパーマ、緑の衣装を身にまとい、下品スレスレのボケと痛快な毒舌を放ちながらも、最後には人情味で舞台を収める絶妙なキャラクター造形は、老若男女から絶大な支持を集めています。
すち子を語る上で欠かせないのが、現座長でもある吉田裕との掛け合い「乳首ドリル」(正式名称:ドリルすんのかいせんのかい)です。「ドリル、ドリル、ドリルすな!」「すな、すな、すな、すんのかい!」というリズミカルな応酬は、全国ネットのバラエティ番組への出演を機に日本中で模倣される社会現象へと発展しました。
報道各社の取材や劇場の証言によると、このネタは最初から完成されていたものではなく、地方営業の舞台袖や稽古場でのアドリブから偶発的に生まれたリズムを、日々の舞台でミリ単位でブラッシュアップしていった結晶です。観客の笑い声が最大化するコンマ数秒のタメを計算し尽くした、極めて高度な「様式美のコント」と言えます。
舞台上から客席に向かって特製キャンディを投げ入れる「ねぶり飴配布」も、劇場を熱狂させる重要な演出です。ビッキーズ時代から受け継がれたこのファンサービスは、単なるお土産にとどまらず、舞台と客席の心理的距離を一瞬で縮める「劇場一体化のスイッチ」として機能しています。