大阪がヘアドネーションにおいて特別な意味を持つ最大の理由は、日本初のヘアドネーション専門NPO法人「JHD&C(Japan Hair Donation & Charity)」が大阪市北区豊崎に事務局を構えている点にあります。国内の医療用ウィッグ無償提供活動のパイオニアが地元にあることから、府内のヘアサロンにおける認知度と経験値は全国的にも際立って高い水準を保っています。
大阪府内には、公式に登録されたJHD&C賛同サロン大阪の店舗が数百件規模で存在し、北区・茶屋町や心斎橋といった都心部の旗艦店だけでなく、東大阪市や摂津市といった生活拠点エリアのサロンまで広く網羅されています。さらに、大阪市北区梅田に事務局を置く「つな髪」の認定サロンも多数点在しており、ドナーがライフスタイルや希望するスタイルに合わせてサロンを選択しやすい環境が整っています。
取材に応じた大阪市内のベテラン美容師は次のように現場の熱量を証言します。「大阪のサロンは単に髪を束ねて切る作業にとどまらず、寄付した後のショートやボブのスタイリングまで一切妥協しない職人気質のスタイリストが多い。数年間伸ばした髪をバッサリ切る不安を解消できる技術力こそが、大阪のサロンが支持される決定的な理由です」。