クリッパーズに合流した当初、ボール独占率(USG%)の高いスター選手同士の共存を危惧する声は少なくありませんでした。しかしハーデンは、かつての得点王スタイルを柔軟に脱ぎ捨て、チームのオフェンスを円滑に循環させる「ピュアポイントガード」への転身を遂げました。
得点こそロケッツ時代の1試合平均36得点超という規格外の数値からは落ち着いたものの、卓越したバスケットボールIQと広い視野は健在です。得意のピック&ロールからセンターへのアリウープパス、コーナーに待つシューターへの正確無比なキックアウトを連発し、オフェンス効率を劇的に押し上げています。
代名詞であるステップバック3ポイントシュートと、相手ディフェンスのファウルを誘発する老獪なコンタクトスキルは今なお健在。自らがスコアを狙う姿勢を維持しているからこそ相手守備陣が収縮し、味方への決定的なアシストチャンスが生まれる好循環を作り出しています。