日本レコード大賞を主催するのは公益社団法人日本作曲家協会であり、その模様を生中継し続けてきたのがTBSテレビだ。この両者のタッグによって、半世紀以上にわたり年末の風物詩としての格式が保たれてきた。
選考基準は「芸術性・独創性・企画性が顕著であること」「大衆の強い支持を得たこと」「その年度を強く反映した作品であること」。新聞記者や音楽評論家、放送関係者で構成される審査委員会が、熱狂の裏側で幾度もの議論を重ねて各賞を決定する。商業的な数字だけでは測れない「音楽としての本質」をどこに見出すのか。審査員たちの責任と葛藤が、毎年12月30日の生放送に独特の緊迫感を生み出している。