インターネット上の掲示板やSNSでは、扶養に関する不正確な情報が依然として飛び交っています。特に現場でトラブルになりやすい代表的な2つの誤解を是正します。
誤解1:「所得税の壁と社会保険の壁は交通費の扱いが同じである」という嘘
所得税の計算上、通勤手当(交通費)は月15万円まで非課税とされ、年収の計算から除外されます。しかし、社会保険の扶養判定(年収130万円基準)では通勤手当や各種手当が全額合算されます。遠方から通勤して多額の交通費を受け取っている場合、基本給だけで125万円であっても、交通費を含めて130万円を超過して扶養から外れる事例が後を絶ちません。
誤解2:「150万円を超えたら配偶者控除が一切使えなくなる」という勘違い
「150万円の壁」を超えても、いきなり控除がゼロになるわけではありません。年収150万円までは「配偶者特別控除」が満額(38万円控除)適用され、150万円を超えても201万6千円までは段階的に控除額が減っていくだけです。税金面だけで言えば、150万円をわずかに超えたからといって家計に壊滅的な打撃が生じることはありません。