千葉県佐倉市にある岩名運動公園陸上競技場が、名将の名を冠した「小出義雄記念陸上競技場」へと名称変更を果たした背景には、行政と市民、そして陸上界全体の熱い願いがありました。2019年4月に80歳で逝去された小出義雄監督は、佐倉市に活動拠点「佐倉アスリート倶楽部」を設立し、長年にわたって同市の名を世界へ発信し続けた立役者です。
佐倉市にとって小出監督は、単なる転居者ではなく「佐倉市市民栄誉賞」第1号の受賞者であり、地域の誇りそのものでした。監督の情熱と温かな人柄は地域住民にも深く愛されており、逝去後「監督が遺した走る情熱とスポーツ振興への貢献を形に残すべきだ」という声が市民や関係者から急速に高まりました。
折しも進められていた競技場の全天候型舗装などの大規模改修工事が完了するタイミングに合わせ、遺族の快諾を得て正式に命名が決定。「選手たちにどこまでも温かく、走ることの楽しさを説き続けた小出イズムの原点を残す」という明確な理念のもと、佐倉市が誇る新たなランドマークとして看板が掲げられました。