インターネット上の掲示板やSNS、そして実際にギャラリーへ足を運んだ鑑賞者の間で飛び交う評判と口コミを精査すると、驚くほど一貫した評価軸が見えてきます。
まず圧倒的に多いのが、「SNSの画像で見ていたときは可愛らしいキャラクターだと思っていたが、実物を見て木彫りとしての凄まじい迫力に鳥肌が立った」という現場のリアクションです。クスノキ特有の清涼な香りが漂う展示空間で、荒削りながら計算し尽くされたノミ痕と、油彩によるマットな質感の調和に衝撃を受けるファンが後を絶ちません。写真では捉えきれない陰影の美しさや、360度どこから見ても破綻しない立体構造の完成度は、確かなアカデミズムの賜物です。
一方で、カプセルトイ(ガチャガチャ)から入ったライト層の口コミでは、「職場のデスクに置いているだけで、理不尽な仕事のストレスがどうでもよくなる」「この無表情な顔に見つめられると救われる」といった、心理的な癒やし効果を訴える声が目立ちます。現代社会特有のプレッシャーに晒されるビジネスパーソンにとって、田島作品が持つ「頑張りすぎないアイロニー」は、ある種の精神安定剤として機能していると言えます。