SNSや知恵袋、IT相談窓口に寄せられる個人情報抜き取り被害ネットの反応を精査すると、被害者の多くが「普段なら怪しいと気づくのに、突然警告音が鳴り響いて頭が真っ白になった」と振り返っています。
ある会社員の女性(20代)は、深夜に海外のレシピブログを閲覧していたところ、突然激しいバイブレーションとともに「トロイの木馬が検出されました。1分45秒以内にクリーナーを起動してください」という画面に遭遇しました。表示されたダウンロードボタンを押してApp Storeから有料アプリをインストールしてしまい、翌月の請求で月額9,800円の定期購入が発覚したといいます。
また、画面に書かれた「Appleサポート専用ダイヤル」に焦って電話をかけてしまった男性(40代)の手記では、「流暢な日本語を話す担当者から『MacまたはPCから端末の遠隔復旧が必要』と指示され、指定された遠隔操作ソフトを許可した直後にネットバンキングの口座から数十万円が不正送金されかけた」という生々しい証言も残されています。
こうしたiPhone偽警告被害の経緯と対策を俯瞰すると、被害の根本原因はウイルスそのものではなく、焦燥感によって自ら攻撃者にデータや決済権限を差し出してしまう点にあります。