正規の保護団体やALAJ加盟ブリーダーが実施する「成犬里親募集」の審査基準は、2026年に入り一層の厳格化を見せています。命の再放棄を断固として防ぐため、単なる犬好きという情熱だけでは門前払いを食らうのが実情です。
最新の審査現場で共通して課される主な基準は以下の4点です。
- 留守番時間の厳格な制限:成犬であっても、単独での留守番が「原則1日4時間以内」であること(共働きで終日不在の世帯は選考対象外)。
- 住環境の物理的条件:ペット飼育可の持ち家、または大型犬の飼育が規約上明記されている集合住宅であること。脱走防止柵の設置と室内完全フリー飼育が条件。
- 世帯全員の同意とアレルギー抗体検査:同居家族全員が面談に参加し、犬アレルギー検査で陰性である証明書の提出を義務付けるケースが増加。
- 経済的裏付け(飼育余力):急な高度医療費にも即座に対応できる貯蓄、またはペット保険への加入継続を確約できること。
さらに見落とされがちなのが、引き取り後のランニングコストです。ラブラドゥードルの被毛は抜けにくい代わりに伸び続けるため、4週〜6週に1回のプロトリミングが絶対条件となります。成犬(ミディアム〜スタンダード)の場合、トリミング料金は1回あたり15,000円〜25,000円に達します。高品質なプレミアムフード代、予防医療費、保険料を含めると、毎月30,000円〜50,000円の固定支出が発生します。この経済基盤が整っていない限り、無償で譲り受けたとしても生活は破綻します。